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tumblr(タンブラー)は、メディアミックスブログサービス。ブログとミニブログ、そしてソーシャルブックマークを統合したマイクロブログサービスである。アメリカのDavidville.inc(現: Tumblr, Inc.)により2007年3月1日にサービスが開始された。

2011年テキストエディタ界の動向まとめと、来年次のvimエディタ普及に向けた対策資料


2011年もあと少しで終了なわけでして、僕の人生も終わりそうな勢いであります。
まぁそれはいいとして、いや僕としては全く良くないんですが、2011年はまさに激動の年であったわけです。普通の年であれば、その年のトップニュースになりそうな出来事がわんさと起こりました。東日本大震災福島原発問題、リビアなど各国で起こる暴動、カダフィビンラディンやスティーブジョブスの死、そして我が党と我が人民の偉大なる指導者金正日閣下の急逝…


そしてテキストエディタ界というかvim界も同じく、vimテクニックバイブルの発売とvim-jp.orgの開設という2つの大きな出来事が起こりました。
これによって我らvim労働党vim普及の足がかりとなる基盤を得たと言えましょう。今年一年を振り返るとともに、来年以降どのように我らvim労働党は信者もといvimmerを増やしていくべきかの対策をたてなければなりません。

2011年テキストエディタ人気動向

Google Insights for Searchというgoogleの提供する人気度データなどを基に考察してみましょう。今回はvim,emacs,秀丸エディタに関するデータを集めてみました。
2011年中にそれら3つのキーワードのうち、どのキーワードがどのくらいの割合で検索されたのかを表します。





平均値の欄にあるように、秀丸エディタemacsvimの順番に人気があるようです。
このグラフ、どのエディタについても終始凹凸が激しいわけなんですが、そのなかでもすべてのエディタについて特におおきなV字部分があります。赤枠で囲っている部分です。
これら赤枠部の詳しい日時なんですが、まず左端の1という数字をふった部分、ここは2010年12月26日〜2011年1月8日でした。正月休みによってそれらエディタについてgoogleで検索する機会が一時的に少なくなったために、どのエディタもこのような落ち込み方をしたと考えられます。
次に2の赤枠ですが、ここは2011年3月6日〜3月19日です。ご存知のとおり、東日本大震災の発生した日が含まれています。やはりこの期間も日本全国仕事どころではない状況であったがために、一時的にどのエディタも検索数が少なくなったのでしょう。
最後に3の赤枠、これは5月1日〜5月7日で、今年は4月29日から翌々週月曜まで10日ほどのかなりおおきな大型連休があったためと考えられます。

これらのおおきなV字、検索数が一時的に大幅に下がっているところをよく見ると、vimの下落角度はemacs秀丸エディタに比べるとかなり緩やかになっていることが見て分かります。
これは会社や学校や自宅など、テキストエディタを使う場所に関係があるのではないかと推測します。つまり、emacs秀丸のユーザーは、会社や学校でこれらのエディタを使うことが多く、正月休みや大型連休のように会社や学校が休みである場合は極端にその使用率というか検索ボリュームが減るのではないかということです。逆にvimの場合、みなさんご存知のように自宅だろうが会社だろうがどこであろうがvimを使い、しかも貴重な連休中もひたすらvimを使い続けるというストイックな姿勢がこのデータに反映されているのでしょうか。もうひとつの可能性としては、vimmerは常に会社にいて働き続けているために、大型連休もへったくれもねえという感じで検索ボリュームの減少はそこまでではなかったということがあります。どっちにしてもemacs秀丸使いのほうが休みをコンピュータの前で過ごすことのないリア充であるという衝撃的な事実です。

さらに、上記の推測に関連して以下のデータを載せます。
以下の画像は、同じくvim,emacs,秀丸エディタの2010年と2009年の検索ボリュームです。







vimはコンスタントに検索され続けていますが、emacs秀丸については4月の検索ボリュームが突出しています。2010年は特にそれが顕著です。
プロットの範囲が大きいため分かりにくい部分があるのですが、秀丸は3月の最終週からゴールデンウィークまでが大きくなっています(3月最終週にかかっているプロットは、4月1日を含みます。)。これはどちらかというと4月1日から新入社員など働き始める会社においての使用度もとい検索ボリュームが多いのではないかということです。
また、emacsについては4月中旬から急激に検索ボリュームが上がるわけですが、これは入学式やガイダンスを終えて実際の講義に入り始めるのが大体4月中旬である、大学でのユーザーが多いのではないかと推測できます。
従って、emacs秀丸ユーザーの多さを下支えしているのは、教育カリキュラムなどでそれらエディタを使うように指導している事なのではないかと考えられるのです。


場所によるエディタの使用率

このGoogleInsightsの面白い機能の1つに地域別人気度の表示があります。これは読んで字の如くなんですが、指定されたキーワードがどの地域で多く検索されているかが分かるわけです。検索ボリュームにもよりますが、都道府県別、市区町村別でも調べることのできるなかなか面白い機能です。

まずは各キーワードの人気度を都道府県別ランキングで見てみます。

vim都道府県ランキング


emacs都道府県ランキング


秀丸エディタ都道府県ランキング



まずはvimについて。どの地域でもかなり苦戦しています。ランキング1位の神奈川でも、その割合は秀丸emacs以下です。
次にemacs。なぜかは分かりませんが、石川県がトップでした。正直何故あんな土人ばかりの土地がランキングトップなのかわかりません。そもそも石川県民の識字率は10%以下だと聞いたことがあるので、テキストエディタ以前に文字自体の必要性が彼らにはないはずです。天下のgoogleにもミスはあるのかもしれません。
そして最後に秀丸。人工の比較的多い神奈川がトップになることに違和感はありませんが、それよりも、emacsの時もそうでしたがグラフ内にvimの検索数が0、ひいてはvimユーザーが存在しないという意味の分からない県があることのほうが目につきました。秀丸のグラフ内でvimユーザーのいる都府県はたったの4つ。愛知・富山にいたってはemacsユーザーすらいません。確かに野蛮人しか生息しない地域なので分からないこともないですが。


都道府県別ではいまいち分かりにくいので、より詳細な地域別に見てみることにしましょう。


vimの市区郡別ランキング


秀丸の市区郡別ランキング


emacsの市区郡別ランキング



vim秀丸について、企業が集まるような市区での利用が多いようです。品川区や神奈川県川崎市がランキング上位に来ています。
ただ、emacsはこれら二種とかなり傾向が違います。どれも首都圏に住む人以外は知らないような土地です。1位の調布市は東京都の多摩西部に位置する都市、つくば市茨城県の都市で学園都市としても有名です。そして藤沢市は神奈川県に属します。
実は僕はこのランキングで1位の東京都調布市に2年ほど住んでいた時があります。FC東京というJリーグのチームのホームスタジアム、味の素スタジアムの近くに住んでいました。この調布市なんですが、見事に何もないクソみたいな都市でして、駅前にパルコがある程度で本当にそれ以外に何もありません。東京23区にもギリギリ入れず、かといって八王子のような田舎っぽさもない、でも何か娯楽施設等があるわけでもない中途半端さ。東京で出てきてすぐに住んだのがあのゴミみたいな都市だったことは僕の人生の数少ない汚点の1つであります。
しかもこの都市には電気通信大学という表向きは工学系単科大学な変態養成施設がありまして、この電気通信大が面する甲州街道という大きな通り沿いでは夜な夜な不審者が出没するという情報がマジであり、僕の知り合いの町内会長のおじさんも割とマジで困っている様子でした。
で、この変態養成施設なのですが、ほぼ男子しかいない大学のくせにミスコンを行い、しかもその出場者はどいつも女装野郎で、その上優勝者はその大学の教授だったことがあるという、自分で書いていて目眩がするような狂気の沙汰としか思えない現実が繰り広げられているわけです。
(参考資料:http://www.youtube.com/watch?v=ohcpmMBVCKo
というか、この施設は一応は工学系の大学なわけで、もちろんその中に情報系学部もあるのでしょうから、おそらくはそれがemacsの検索数トップなのではないかと考えられます…




で、2位のつくば市には筑波大学があり、こちらも変態クラスタの中では有名です、が……?
というかちょっと待てよ………?










http://ja.favstar.fm/users/zanyou/status/130894950597537792









「女装 筑波」の検索結果









なんということでしょう、なんということでしょうか…!調べていて自分の手の震えが止まりませんでした。これだけの言い逃れしようのない証拠、僕もフォローのしようがありません。我らがvimmerの憎き敵。長年にわたって宗教戦争を続けてきた、いわばライバルであるからこそ、その品格を信じたかった。その一心でした。なのに、こんな形で僕の、僕達vimmerの期待が裏切られるなんて…
誤解を恐れずはっきりと言います、

emacsユーザーと女装する奴の分布が、完全に一致してる。

つまり、emacs使い=女装

googleの底力と罪深さを、僕は垣間見た。



傾向と対策

キーワード検索数の期間的な分布をみることで、秀丸ユーザーとemacsユーザー数の下支えしているものが何であるかということと、vimmerが非リア充であるという衝撃的かつ絶望的な事実が浮かび上がりました。
また地域別の検索数からemacs使いは女装大好きであるというこれまた衝撃的な事実を知ることが出来ました。

正直なんかもう気持ち悪いのでemacsの話題に触れたくないのですが、上記の考察とGoogleInsightsのもうひとつの機能を使って、来年以降vimmerを増やしていくにはどうすればいいのかという戦略を考えてみます。


新規参入向け

まず、新入社員や大学の新入生のような今のところ特にお気に入りのエディタがないような人たち、いわば新規参入者向けの戦略ですが、これはもう教育カリキュラムにvimを組み込むというのが唯一の確実で効率的な方法です。ではどうしたら、教育カリキュラムの作成担当に使用エディタの変更をさせることができるでしょうか。
幸いにも、vimにはその使い方をあらかた覚えることのできるチュートリアルvim自身に組み込まれています。これはよくあるエディタのコマンドの載った出来合いのチートシートや組織独自で使い方マニュアルなどを作成する必要がないという利点に成りうるわけです。当然肝心のテキストエディタとしてのテキスト処理は他に遅れを取らないわけですが、教育担当者への改善提案時という名の布教活動を行なう際は、どちらかというとそのような有用性を示すより組織内での教育の効率化というような利点を示したほうが有効なのかもしれません。あとは教育担当者の弱みを握るという方法も有効です。

参考:http://nanasi.jp/articles/howto/install/tutorial.html


改宗者向け

すでに秀丸emacsというか女装を好んでやまない人たちをvimmerへと転向させられるでしょうか。
GoogleInsightsで各キーワードの検索クエリを調べ、そのデータをもとに考えてみましょう。これは「vim 使い方」「vim 設定」などのように検索時にテキストボックスに入力した言葉をランキング形式で見ることが出来ます。



秀丸の検索クエリです。正規表現、マクロという言葉が多いですね。当然ながらvim正規表現使って検索置換できますしマクロ機能も有します。これらを秀丸使いがノイローゼになるくらいに猛プッシュしましょう。
また注目検索クエリには秀丸ファイラーというものがあります。これはwindowsで動作するファイラーのようですが、ファイラー機能自体はデフォルトのvimにもありますし、それでも不満ならば@ShougoMatsuさんがvimファイラーを作ってくださってあります。
死んだほうがましだと思わせるくらいに執拗にプッシュしましょう。大事な家族を人質にとって、交換条件にvimmerになることを強要するのもいいかもしれません。

参考:vimfiler https://github.com/Shougo/vimfiler
vimのニッチな正規表現で遊んでどうのこうの(id:tyru)http://d.hatena.ne.jp/tyru/20111214/play_with_vim_regexp




で、最後に女装大好き変態共御用達のemacsです。



検索クエリについては割と普通というか、当たり障りのない感じですね。vimというクエリが入っているのが謎ですが。

問題なのが注目検索クエリに「emacs lion」というのが入っています。lionとはなんでしょうか?
何でしょうかと言ってもこんなもん、あの百獣の王ライオンしか考えられません。なんでこの女装変質者どもは、普通にカタカナで書けばいいものをわざわざlionだなんて英単語にする必要があるんでしょうか。性癖は当然のこと、彼らのこだわりも一切分かりません。まぁ分かりたくもないんですけど。とにかく、あの動物のライオンと変質者専用テキストエディタにどんな関係があるのでしょう?ライオンという言葉に何か裏の意味が隠されているのかもしれません。ちょっと調べてみましょう。
















なんということでしょう、なんということでしょうか…!調べていて自分の体の震えが止まりませんでした。これだけの言い逃れしようのない証拠、僕もフォローのしようがありません。我らがvimmerの憎き敵。長年にわたって宗教戦争を続けてきた、いわばライバルであるからこそ、その品格を信じたかった。一度ならず二度までも、僕らにこんな思いをさせるなんて。つまり、ライオンとは、lionとは、隠語だったのです…!
誤解を恐れずはっきりと言います、

emacsユーザーは今、ホモに興味がある。


emacs lion」という検索クエリ、スペースでつながれた単語はどちらも隠語であり、彼らだけが脳内に所持するパーサーを通すことでこの検索クエリは「女装 ホモ」というとんでもない言葉に置き換えられます。なんということでしょうか。なんということなんでしょうか。



「世の中知らないほうがいいこともある」 己の好奇心を呪う、僕にとって忘れない夜になりました。
調布市民及びつくば市民のみなさん、僕にできるのは絆創膏を常備しなさいということと夜道では背後に気をつけなさいという注意喚起くらいです。僕は、なんて無力なのか。
両市に住む男性諸君が2012年も変わらず健康でいられることを祈りながら、本記事の締めとさせていただきたく思います。どうぞ、お気をつけて。



Vim Advent Calendar 2011 day 20th